このシンポジウムは会場最前列聞いていた。同じく最前列にいたT氏はまるで幽体離脱がごとく、気を失っていたが・・・。このあたりの話は、僕らにとっては日常の話である。つねに誰につくってもらうか、どこで作るか、いくらなのか・・。そんなことばかり考えている。それでも改めて実感したこととして、デザイナーが果たす役割が思った以上に大きなものになっているということだ。別の言い方をすれば、デザイナー守備範囲はもはやピッチャーだけではなく、キャッチャーも、内野もという具合だ。余計混乱する言い方かな・・。海外で作れば安いというのはもはや常識ともいえる。ところが、条件によっては日本のモノづくりはまだまだ可能だし、それを可能にするのはデザイナーの知恵だったりデザイン力だったりする。メーカーがもはやリスクを取るようなモノづくりができないとすれば、そのリスクを分解してヘッジさせることができるのもデザイナーである。また海外でのモノづくり抜きにして僕らの生活は考えられないが、何ができて、何が得意で、場合によっては海外でしか作れないものもあることを僕らは知っておく必要がある。少なくとも僕らの日常業務におけるモノづくりの世界において。もう一つ。実は日本で家具を作りたいという人たちがいることを僕は知っている。ここ半年でイギリスのメーカーが、そして台湾のショップオーナーが日本で家具を作りたいといってきた。これはどういうことか、そしてその期待に対して製造側は答えることができるにか?山形にあるOEMメーカーは海外のデザイン家具をライセンス生産をして、海外に輸出している。まずは様々な事例を拾うことが大事なこのテーマ。様々な登壇者をよび年に数回やったらいいのではないかと思う。そんなことを考えさせられたシンポジウムだった。
どこで何をつくるか? つくれるのか?雑感
LEDのシンポジウム雑感
司会という立場で、LED照明についてのシンポジウムを切り盛りさせていただいた。案ずるより産むが易し。僕が勝手に頭で描いていたものよりも面白かった。専門性の強そうなシンポジウムゆえに、登壇者も会場の様子を眺めそのあたりを注意しながら話をしてくれたのもよかった。ちょっと振り返ってみる。照明デザイナーでエンジニア岡安氏のLED照明に対するアプローチは刺激的だ。少々のリスクはある、という前置きをしつつのプロジェクトの話は、知識と彼特有のいい加減さ、馬力がないと成立しない。ある特定の建築に対して、世界を相手にしている半導体メーカーを巻き込むことがどれだけ大変なことか想像に難くない。また現場にいる人間にしか切り取ることができないであろう白熱球とLED照明器具の違いについての話は、実は照明計画の根本にある話だ。フィラメントのいい加減さがミラーを制作するうえで職人技が必要とし、LEDの光源の確からしさによって、ようやく光を計算することができるようになったと。それによって、照明の世界は極めてありふれた技術が支配するという読みは、思わず膝をうつ。プロダクトデザイナーのインデザインは、手で照明をつくってきた。感覚でつくってきた。だから作れる世界があった。それはLEDになったとしてもその世界は残っている。物質的LEDの照明と生活をつなぐフィルターは人間の手によってしかつくることができないと、岡安氏。色彩を研究している武藤氏は、LEDによって光がようやくデジタル化されたという。彼がつくったアルゴリズムによる色相環は明度が均等である。その移り変わりは、どこか夕焼けのようで懐かしい。その光の変化こそ、まさに夕焼けなのだと。色と光量がゆっくりと変化していく・・。僕らは今後否が応でもLEDと付き合っていくことになる。LEDがどんな顔をしているのか、それをぼんやりと輪郭をつかむうえで、今後の付き合い方をしるうえで、いいシンポジウムだったと言えると思う。
ありがとうございました。
ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。また見に来ることができなかった皆様のために、近日中に、会場の写真もアップしたいと思います。
Finished !
シンポジウム03まとめ
少し遅くなってしまいましたが、先日12月26日(日)の16時より行われたシンポジウム第三弾「どこで何をつくるか? つくれるのか?」の中継レポートを、再びTogetterでまとめました。#proto_s3の内容は[コチラ]。
デザイナー5人+実際の製作者の立場2人を交えた、
どこで何を、どのタイミングで、どのように作るか、という話。
デザイナーの役割や動きが一昔前とは変わっていることを強く感じさせます。
プロトタイプ展がどうなるか・どうするかは首謀者の芦沢さんが今回のシンポジウムの最後に言っているとおり、これから半年ほどかけて、動きながら考えていくことになるでしょう。
「デザイナーから発信する展示会=運動体」として、変容し発展していくものだと思います。
今回の会場でのデザイナー製作グッズ直接販売、またギャラリー&ショップ「P LOT」との連携は、まさに「new action」にふさわしい一歩。
シンポジウム01の内容とも合わせて鑑みると、これからの姿とヒントを感じさせるものであったように思います。



